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誕生石(4月) ダイヤモンド diamond 商品一覧
和名 | 英名 | |
金剛石(こんごうせき)ダイヤモンド ダイアモンド | Diamond | |
化学式 | ||
C | ||
結晶系 | 硬度 | |
Isometric(立方晶系) | 10(モーススケール) | |
名称由来 | ||
最高の硬さから、ギリシャ語で征服できないという意味のAdamasに由来します。和名の金剛石は、仏典で最も硬く強く何物にも壊されないことをあらわす言葉からきています。 | ||
代表産地 | ||
ロシア,南アフリカ共和国,ザイール,ナミビア,シエラレオネ,ボツワナ,タンザニア,ベネズエラ,コートジボアール,インド,カナダなどから産出します。 日本でも見つかりましたが、1000分の1mm程度の極めて小さなものです。 |
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鉱物解説 | ||
ダイヤモンドには様々な特徴があります。 第一に、比類なき硬さです。 ダイヤモンドは炭素からできています。炭や鉛筆の芯の原料で知られる触ると手が汚れるほど柔らかい物質ですが、なぜダイヤモンドはこれほど硬いのでしょうか? ダイヤモンドをつくる炭素原子どうしは互いの電子を共有する共有結合で結ばれています。 この結合は非常に強固で、引き離すにはかなりのエネルギーが必要です。これがダイヤモンドの硬さの理由です。また内部の密度が高いために物質の振動である熱を非常によく伝え、息で曇らせてもすぐに放熱して曇りがなくなってしまいます。この金属を凌ぐ熱伝導性の高さから、半導体用のヒートシンクに用いられています。でも個々の炭素原子は原子番号6で隙間だらけなので、X線を透過するという性質もあわせもっているのです。ダイヤモンドによく似たキュービックジルコニアがX線を透さないのと対照的です。またダイヤモンドは密度は高いものの材料が軽い炭素なので、同じ大きさのキュービックジルコニアの半分強の重さしかありません。 第二に、完全な劈開です。ダイヤモンドは八面体の方向の炭素原子の結び付きが最も強く、八面体面に垂直方向の力には極めて強いのですが、この面に平行な方向の力には以外に弱いのです。このように方向によって「平らに」割れやすい性質を劈開と呼びます。平らに割れることが重要で、不規則な割れは劈開とは呼びません。完全な劈開があるためにダイヤモンドは瞬間的な力に弱く、ハンマーで簡単に粉砕することができます。一方でゆっくりと力をかければ鉄に食い込ませることも可能です。ダイヤモンドをカットできるのもこの劈開お陰です。ダイヤモンドの粉末は劈開のせいで微小な四面体をしています。その4つの先端は極めて硬く、より硬度の低い方向に食い込んでいくことができるためにダイヤモンドでダイヤモンドをカットできるのです。 この劈開はダイヤモンド原石の分割にも利用され、ダイヤ粉末をつけたのこぎりでダイヤモンド原石を切断する方法が開発されるまでは原石を切り分けるただ一つの方法でした。現在ではレーザー光線でどんな形にでもカットできます。 第三に、優れた電気絶縁性です。コストがかかりすぎるので絶縁体には使われませんが、ダイヤモンドは電気を全く通しません。でも、稀に存在する窒素をほとんど含まず硼素を含むダイヤモンドは多少電気を通し、半導体の性質を示します。 注目すべきはこのタイプのダイヤモンドが非常に稀なUb型で、スミソニアン博物館のホープダイヤモンドのように青色をしていることです。ホープダイヤモンドは別格で、大半のUbダイヤモンドは淡い青色ですが希少なものであることは確かです。 ダイヤモンドの多くが淡い黄色なのは、多少の窒素を含むためです。このタイプはT型と呼ばれ、無色〜黄色,褐色をしていますが、まれに水素を含んで灰色がかった青色や紫色をしたダイヤモンドもあります。窒素も硼素も含まないものはUa型と呼ばれ、無色や淡いピンク色,褐色などをしていますが極めて稀です。ほかにも地下で圧力を受けて結晶構造に歪みが生じてピンク色や褐色になったものもありますが、Ua型ほどの希少性はなく、一般的に内包物が多く小粒です。 合成ダイヤモンドも珍しいものではなくなりました。工業用では様々な大きさや性質のものが大量に生産されています。ヤスリなどの研磨切削工具やアンビルなど合成ダイヤモンドが果たしている役割は非常に大きなものです。宝飾用合成ダイヤモンドも1955年のG.E.社が開発した超高圧プレス機を用いたもののほか、炭素を含むガスから成長させる方法も研究されていて、近い将来市場に現れるかもしれません。 |
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産状 | ||
ダイヤモンドは大陸の地下150Kmのマントル内部で結晶し、火山活動によって母岩のキンバライトとともに地表近くに噴出しました。マグマの上昇速度は相当速かったはずで、時間をかけてゆっくりと上昇していてはダイヤモンドは全て黒鉛に変わってしまいます。このダイヤモンドを含むキンバライトが火山の火道のなかで冷えて固まったパイプ形の鉱床を採掘するのです。キンバライトに含まれるダイヤモンドの量はわずかなもので、宝石としてカットできるのはそのまたごく一部にすぎません。地表にあらわれて雨風にさらされたキンバライトは風化して黄褐色の土状になり、雨に流されたダイヤモンドは川底や海底に堆積していきます。これを採
掘するのが漂砂鉱床です。ひびの多い低品質の原石は川を流れる間に砕けて淘汰されてしまうため、パイプ鉱床に比べて良質な原石の割合は多い(昔は高品質な原石をリバーと呼んでいました)のですが、ダイヤモンドが含まれる確率はパイプ鉱床よりさらに低く、鉱山経営は容易ではありません。環境意識の高い現代では採掘跡の原状回復工事が求められることも多く、ダイヤモンドが高価なのにはこんな理由もあるのです。 |
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エピソード | ||
ダイヤモンドはエピソードの宝庫です。様々な神話や逸話があり枚挙にいとまがありません。ここでは、有名なキンバリー鉱山のダイヤモンドの採掘にまつわる話を取り上げましょう。1871年の原石の発見はダイヤモンド採掘ラッシュを引き起こしました。信じがたいことですが、当時の採掘は「早い者勝ち」で物凄い数の採掘者が陣取り合戦さながらの競争を繰り広げていたのです。彼らは下へ下へと掘り進んでいきました。やがて掘るペースの早い人と遅い人の差が大きくなり、採掘場はデコボコの状態になっていきます。おしまいにはロープにぶら下がって自分の鉱区まで行かなければならない始末で、採掘は進まなくなりました。このような雑然とした個人鉱区をまとめ上げてダイヤモンドの一大鉱山群を作り上げたのが、有名なデビアス社です。 | ||
取り扱いの注意点 | ||
ダイヤモンドは普段使い宝石として最適なものです。超音波洗浄も問題ありませんし、軽くぶつけたくらいでは傷ひとつつきません。酸にも強く急激な温度変化にもよく耐えます。むしろ枠につく傷を気にするべきでしょう。そんなダイヤモンドでも汚れには弱く、特に石の裏側の汚れは大敵です。もちろんダイヤモンド自体は変質したりはしませんが、ダイヤの裏側に皮脂や化粧品などの油分が付着すると光が上手く反射せず、輝きが失われてしまいます。ダイヤモンドの輝きが弱いなと感じたら皮脂汚れを疑ってください。汚れは中性洗剤と柔らかい歯ブラシで簡単に除去できます。ただしブラシの毛が石を留める爪に引っかかると石が枠から外れてしまう恐れがあります。洗面台や流し台ではやらないほうが無難でしょう。自分で掃除するのが怖いという方は宝石店で相談してみてもいいでしょう。ただし、エメラルドは絶対に洗浄しないでください。 最後に現在ダイヤモンドの処理技術は非常な進歩をとげ、ひび割れの隠蔽や放射線による色の改変は比較的容易なものとなっています。識別はますます困難になっています。合成ダイヤモンドの技術を使って高圧をかけてダイヤモンドの色を変えることさえ可能です。処理技術と識別技術のいたちごっこは永遠に続くのでしょう。 |
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当サイトで使用している鉱物結晶図は、原図製作者である高田雅介氏が著作権を有しており、許諾を得て使用しています。 また予告なく若干のデザイン変更など行う場合がございます。ご了承ください。 |
意匠形式:鉱式-SQUARE.crystallogram7.1-diamond
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所有感あふれるブルーダイヤモンド の大型結晶デザインを施しました。ブルーダイヤモンドをイメージした彩色を施しています。 |
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半袖Tシャツ(5.6オンス)
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ラグラン半袖Tシャツ(5.6オンス)
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長袖Tシャツ(5.6オンス)
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ラグラン長袖Tシャツ(5.6オンス)
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スウェット
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スウェットパーカー
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トートバッグ
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意匠形式:鉱式-SQUAREcrystallogram3.1blackpaint-diamond
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所有感あふれるブルーダイヤモンド の大型結晶デザインを施しました。ブルーダイヤモンドをイメージした彩色を施しています。 |
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半袖Tシャツ(5.6オンス)
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ラグラン半袖Tシャツ(5.6オンス)
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長袖Tシャツ(5.6オンス)
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ラグラン長袖Tシャツ(5.6オンス)
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スウェット
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スウェットパーカー
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トートバッグ
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