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クリスタルポケットについて
クリスタルポケットとは岩の中にある鉱物の結晶が生じている空洞のことです。岩の中に開いたそのクリスタルポケットを覗き込んだとき、空洞の中に何億年も前にできた水晶や宝石の結晶がきらめく景色は、言葉にできない感動を呼び起こします。
「鉱物」、それは幾億万年の昔に生まれたものが、時を経ても輝きを失わず、今自分の手元で輝き、そしてこれからも輝き続けます。 人生という短い時間をはるかに超越したもの 熱を持った地球が生み出す偶然性 結晶という多面体が自然にできる不思議さ 命や感情を持たない無機物の持つ冷たさと美しさ 鉱物の魅力を語りだしたら、枚挙に遑がありません。 その鉱物の魅力を身近に感じるもののひとつとして鉱物意匠商品を生み出しました。 鉱物の結晶図は、鉱物の結晶を一定の法則で幾何学的に図示したものです。鉱物の形は、手元にある鉱物が何か決める肉眼鑑定の役に立つ要素であり、古くから図示されてきております。 私、西田は中学生の頃より、鉱物の図鑑や文献の結晶図を目にするたびに、鉱物結晶の理想形の持つ美しさに心惹かれてきました。 しかしながら、鉱物結晶図を描く技術は非常に難しく手の出しにくい領域でした。 そんな折、中学・高校の先輩でもある高田雅介先生の主催するペグマタイトの会員となる機会があり(現在休止中)、会誌のバックナンバーを取寄させていただくと、その中に先生が作図された美しい結晶図の数々が散りばめられていました。 高田先生の鉱物結晶図は、1929年以降の文献に多く見られるパーカー式結晶図法ではなく、クラシックながらより厚みの分かるナウマン式結晶図法で描かれたものです。 ロットリングで描かれた原図も見せていただきましたが、それはそれは美しいものです。 よく知っている産地や手元にある鉱物の結晶図も数多くあり、昔の文献にある結晶図とはまた違う最近書かれた生きた結晶図に心踊りました。 鉱物の結晶多面体は、数学的なものとは異なり、鉱物結晶の構造が表面に現れた現実のものです。 現在鉱物結晶図の存在は非常にマイナーですが、この鉱物結晶図の意匠としての美しさがより広く認知され、そこから鉱物に興味を持ち実物を手元に置かれる方が増えることを願っています。 みなさまの知の世界の広がりと人生の彩りがより豊かになりますよう。 高田先生の私設鉱物博物館高田クリスタルミュージアムは見学することが可能です。詳細はリンク先をご覧ください。 |
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