鉱物標本作製方法 |
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【ガラス箱標本の作り方1】ガラス箱と鉱物標本と脱脂綿を用意します。水晶など透明なものは脱脂綿の上に布をまき標本の背景とすると美しいので、布を用意します。私の場合は服の裏地を好んで使用しています。布屋さんで購入してください。 |
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【ガラス箱標本の作り方2】下地として敷き詰める脱脂綿は薬局で販売しています。箱のサイズによってはカット綿の方がカット数が少なく楽な場合があります。すべて綿で詰めるとコストがかかるので、ティッシュなどをくるんだり下に敷いたりすることもあります。高さは微調整が必要です。 |
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【ガラス箱標本の作り方3】服の裏地は、画像のように光沢があり、シワがつきにくく、平面的に見えるため背景として使用する場合おすすめです。標本の背景を綿のみのとする場合、綿のカット面が端に来ないよう少し大きめに切り、巻き込んでおく方が良いです。見栄えと標本の落ち込みを防ぐためです。 |
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【ガラス箱標本の作り方4】服の裏地を標本の背景として使用する場合、綿の立体物よりも大きく切って綿を包みます。包んだ布の背面はテープなどで固定しておきます。綿の立体物の高さの微調整や角の直角度合いは、布を巻く前に調整しておいてください。 |
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【ガラス箱標本の作り方5】標本の下地部分ができたら箱にはめ込んでいきます。端の部分をピンセットなどを使いうまく巻き込んでやると美しくなりますが、巻き込みがきつすぎると端の部分に標本が落ちたり、影になったりしますので、注意が必要です。標本に接する部分もできるだけ平滑にします。 |
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【ガラス箱標本の作り方6】標本を入れて蓋をはめて美しく仕上がったら、横の面にホチキスを当てて差し込んで留めます。テープ類は下地の紙をはがしてしまうのと目立つのでおすすめしません。ホチキスは蓋を取る必要がある場合に取りやすく、再び固定する場合に留めやすいのでおすすめです。 |
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【ガラス箱標本の作り方7】ガラス箱に入れた鉱物標本の完成形です。ガラス箱の中にラベルを入れる場合と、ガラス箱の下に箱を用意して、その中にラベルを入れる場合とがあります。もしもの落下物などの際にも標本を保護することができるので、手持ちの最高レベル標本にガラス箱を使用します。 |
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【ガラス箱標本の作り方8】結晶鉱物をいくつか入れて並べる際には、下地の上に置いて蓋をする方法は不安定なため、このように蓋の裏側に標本を並べて下地を蓋側にはめる方が美しく仕上がります。下地の表面が平滑でないと、標本が凹みにはまりますので、十分に下地を仕上げておいてください。 |
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【ガラス箱標本の作り方9】ガラス箱に綿を詰めずに、プラスチックダンボールを切って敷き詰める方法をクリスタルポケット西田が編み出しました。5面すべてに貼り付けることにより、魅力的な黒い空間が生まれます。結晶標本をミネラルタックで底面に固定して並べます。 |
鉱物標本の愛で方 |
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【鉱物標本の愛で方1】アクリルベースにミネラルタックまたはホットメルト接着剤による固定を行う方法。標本の持ちやすさや観察のしやすさ、ベースの美しさによる標本魅力アップに優れた方法です。アクリルベースに小さいラベルシールを貼るか、別の箱にラベルを入れて上に置くことにより保管します。 |
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【鉱物標本の愛で方2】管瓶。パンニングして得られる砂金やジルコンの類、造岩鉱物の分離晶などの保管に適しています。回転させると中で石が動き、観察できる標本の向きが変わるので、見飽きない保管方法です。管瓶に小さいラベルシールを貼るか、別の箱にラベルを入れて、その中に入れて保管します。 |
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【鉱物標本の愛で方3】ガラスケース。鉱物専用ガラスケースの内側に脱脂綿を敷き標本を置いて蓋をします。標本を置くと少し箱より出る程度に綿を多めに敷き、蓋をすることにより標本を固定します。破損の可能性が低くなり、ガラスによる高級感も増すため、最も大事にしたい標本によく使います。 |
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【鉱物標本の愛で方4】ガラスケース。分離晶のうち、ある程度の大きさのあるものや、傷をつけたくない大事な結晶に用います。分離晶を綺麗に並べるためには、蓋を裏返しに置き蓋ガラス面裏側に結晶を並べてから、底をはめてやると綺麗に置けます。綿が平滑ではないため並べにくい場合の対処法です。 |
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【鉱物標本の愛で方5】ラベルの書き方。通常は上から下に、和名、英語名、産地所在地+産地名と書き、英語名と産地名の間に化学式を入れる場合もあります。ラベルの大きさにより、鉱物名と産地名だけの場合があります。鉱物標本はラベルがとても大事で、ラベルのない標本は無価値に近くなります。 |
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【鉱物標本の愛で方6】アクリスベースに標本を固定したり、ルースケースや管瓶に標本を入れた場合、このように別の箱を用意してラベルを置き保管することがあります。箱に入れるメリットは箱の大きさが規格で統一されているため、多数の標本を並べた時に整然と保管できることにあります。 |
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【鉱物標本の愛で方7】ガラスケースの応用1。プラスチックダンボールをカットして底に敷きミネラルタックで標本固定するクリスタルポケット西田方式です。同じような鉱物結晶を数多く持っている場合に有効です。小さな結晶でも数を並べると所有感がぐっとアップします。 |
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【鉱物標本の愛で方8】ガラスケースの応用2。プラスチックダンボールをカットし底に敷きミネラルタックで固定するクリスタルポケット西田方式です。丸箱だらけにしなくても、様々な大きさの結晶をひとつにまとめて標本化できます。ぎっしり詰めても、結晶は触れていないので、傷がつきにくいです。 |
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【鉱物標本の愛で方10】紙箱。画像は大江理工社さんのもので、45×60×18 / 60×75×18 / 75×90×18(mm)です。ニチカさんのサイズは45×60×18 / 60×90×18 / 75×120×18(mm)で、少し横長となっており、石を動かさなくてもラベルが少し見やすいサイズです。 |
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【鉱物標本の愛で方11】紙箱の底に同サイズのラベルを置き、鉱物標本をその上に置くのが日本で最も一般的なスタイルです。ラベルが石の角などで傷つくので、同じサイズのセロファンなどを敷いて保護する場合もあります。 |
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【鉱物標本の愛で方12】アクリルケース1。アクリルケースの美しさによる魅力アップと標本をケースで保護できるという観点から人気の方法です。蓋をするという関係上、石を整形するなど工夫が必要な場合があります。2段程度であれば上に重ねることができる点も省スペースの観点から魅力的です。 |
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【鉱物標本の愛で方13】アクリルケース2。最近100円ショップでみかけるアクリルケースです。やや大型の標本を入れることができる点が優れています。やや素材が柔らかく傷がつきやすいのと、大きい故に収納できる数が限られる点が難点です。 |
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【鉱物標本の愛で方14】樹脂製丸箱。中に脱脂綿を詰めて使用します。1個から数個程度の標本保管に適しています。画像はラベルを横に貼り付けてますが、標本の横に置いて上から見えるようにすればラベルの散逸を防ぐという意味で良い方法です。箱の深さがあるので少し高さのある石にも対応します。 |
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【鉱物標本の愛で方14】ルースケース。ケースに綿が詰められて販売されているものが多く、標本作製が簡単です。あまり厚みがないので、大きな結晶を入れることはできません。小さな結晶や薄く平たい石を並べたい時に最適です。 |
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【鉱物標本の愛で方15】鉱物標本固定には、ミネラルタックが最適です。粘り、量の調整のしやすさ、固定のしやすさ、除去のしやすさに優れています。時間が経つと粘りがなくなり固くなります。油が出てくるものがあるので、ラベルに接しないほうが良いです。メルトボンドを使用する方法もあります。 |